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全身の動き!身体にⅩY軸のデフォーマを作成して全体の縦横の動きをモデリングするの巻
前回の記事では体の呼吸をモデリングしたので、Live2Dらしく全身が動く様になった状態だったね。今回の記事では前回作成した『呼吸用のワープデフォーマ』を『子』にして『体の回転ⅩYパラメータ』用のワープデフォーマを作成し、モデリングを行うよ。
パラメータはⅩYあるので、それぞれワープデフォーマを分けて行う方法もあるけれど、今回そんなに動かさない無料版Live2Dで作成するお手軽モデルなのでⅩYを1つのワープデフォーマに収める方法で作る事にしたよ。もしも分けて作成するならばYを作成後、Yのモデリングをした後にⅩを親にしてYを入れ子にする、最後にZを親にしてまとめる事になると思うよ。フェネック君のモデリングでは、XYを1つのデフォーマに収めた後にZ用のデフォーマを作成し、モデリングしたZを親として設定を済ませたら、一通りのモデリングが完了だよ!

Ⅹ軸を動かす場合、服のパーツがサイドに体を振った時に見える部分まで描画されたものが無いと変形で縦長に細く変形するだけになって違和感が大きくなってしまうんだよね。
その為、今回は画像で見ても判り辛いくらいの控えめな横移動のⅩ軸設定になるけれど、いざ動かしてみたら結構動いてくれたので結果はそう悪いものでは無かった…はず?(笑)
ⅩY用のワープデフォーマを作成し、パラメータを打つ
前回作成した『呼吸用のワープデフォーマ』を子供に指定して『ⅩY用のワープデフォーマ』を作成するよ。分割数は今回もデフォルトのままでOK!子の『呼吸用』が親の『ⅩY』をはみ出さないようにするというのが注意点だけど、子を指定した状態で作成すれば自動的にあったサイズのデフォーマが作成されるはずなので特にサイズを改めて設定する事はないと思うんだ。
身体の回転Ⅹ・Y・Zパラメータは『Yの上下』から設定するよ。3点パラメータを打ち、『0:デフォルト値』で『1:上向き』『ー1:下向き』となる様にモデリングを行う。
身体の回転Yパラメータをモデリングする
Yのモデリングポイントは『胸肩の位置が上がる様にハンドルとポインタを少し上に動かす。』すると体(脚の位置)が浮き上がってしまうので、『足元が着地した状態を維持しながら体が上向きに伸びる』ように足側のハンドルとポインタは地面側へ押し付けるように少しだけ下げた事かな。パラメータの『0⇔1』をゆっくり行き来させてジャンプした状態にならない様、足が着地している状態を維持する様に体を上向きに引き延ばしたような変形だ。

下側『ー1』も同様で、体を縮ませようと方位置や上のハンドル・ポインタを下へ移動させると、地面に足がめり込む様に下がってしまう時がある。なので、足先地面側は下がらないようにデフォーマを上向きに押し上げた。この時も『ー1⇔0』でパラメータを行き来させて足の着地地点が違和感の無いように体を下に少し下げた屈むような体勢に向けて変形をした。

体の回転Ⅹをモデリングする
体の回転Ⅹは『1:モデラーから見て右方向』『ー1:モデラーから見て左方向』となる様に、顔のXY軸を設定した時と同様のモデリングを行う。
ただ、フェネック君の場合はⅩ軸で体を横にひねった時用の補間パーツは無いので、ハンドルを動かしすぎて横に移動すると面積が縦に細長くなってしまう。特に目立って不自然になるのが『ズボン』だ。なので、ズボン側のハンドルを動かさずに上部中央の3点のみのハンドル・ポインタをほんの少しパラメータ方向へ動かすという変形をするにとどめた。これで、足は前を向いている状態のままで上半身をほんの少しひねるという動作のフォームになった。
身体の回転Yでは、変形が上下で異なりすぎたので動きの反転を使わなかった。Ⅹではシンプルに真横移動なので逆側のー1は動きの反転を利用してパラメータを設定したよ。

パラメータが『1』の状態で、『三』をクリックし『動きの反転』を選択する。左右の反転になるので『水平方向』に反転をすれば逆側のパラメータが設定できるよ。

反転後は『ー1⇔1』のパラメータを動かして、違和感や不自然な個所が無いかを確認してみてね。
ⅩYを結合し四隅のフォームを自動生成する
ⅩYの設定が完了したら十字方向のモデリングができた状態だ。左右斜め上下のモデリングは『四隅のフォームを自動生成』機能を使ってモデリングを行う。
作業で気を付けたいところは頭部の四隅のフォームを自動生成した時の注意点と基本的に同じだ。自動生成を行った後に四隅を手動で追加修正した場合、さらに自動生成をもう一度使うと手動で設定した情報は消えてしまう。修正をする時には一度XYを元のパラメータに戻して、各パラメータを修正し、またXYをリンクさせた状態で改めて『四隅のフォームを自動生成』する流れをお勧めするよ。

これで体のXY軸のモデリングは完了だ。


次回はモデリング最後の体の回転Zを設定するよ!とはいっても、これは基本のモデリングを一通り終えたよというだけのお話。物理演算を設定して追加したり、アニメーションを作ったり、無料版Live2Dでもまだまだ沢山やれる事は多いので、基本の『き』みたいなモデリングの流れだね。
今回も読んでくれてThanks!
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