FREE版Live2Dで動物キャラがどこまで動かせる?

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『獣人01モデル』基本モデリングのロードマップ!の巻

 まず、『フリー版とPro版のLive2Dでどこまでキャラクターを作れるの?』『無料でアバター作ってみたよ!』と言う検証記事は検索すればいくらでも出る(笑)だからこれは完全な後発で『無料版が気になってる人のための』視点で思いを載せた記事になるよ。

 実際に無料版でどの程度のものが作れるのか、いざ無料版でモデリングをしてみた時に不都合に感じる事がなんなのか?公式でも発表されているような単純に比較した話ではなく、具体的に『できれば無料版で済ませたい人』側の視点で語られる話と言うのはあまり見かけない。

 そりゃそうだ、Live2Dを始めて見て楽しいと思ったら無料版ではあまりにも制限がかかりすぎる。実際、複雑にモデリングしていくために必要となる便利な機能も無料版では使えない。凝った装飾を楽しみたいと思ったらパーツ数が増えてしまいテクスチャアトラスには収まらなくなってくる。縮小すれば収める事が出来るかも知れないけれど、望んだサイズでの作成ではなくなってしまうためVtuberとして使うには画質が粗くなって実用ではなくなってしまう可能性があるのだ。

 だから、皆はっきりとは言わないが『無料版はお試し程度』という認識のモデラーさんが大多数じゃないかなと思うんだよね。無料版で実用的に楽しむ…と言う話はあまり見かけない。でも無料版の範囲内でどこまで作れるのか、そのサンプルを多く見てみたいという人はいると思うんだ。

 例えば、本格的なVtuberになりたいんじゃなくて、配信動画の他者と差別化を図りたい装飾的な用途としてTwitchやYoutubeの配信で画面の右端にバストトップのみでキャラクターを映し出したいだけ…という人もいるだろう。アイドルの様に人気者になりたいとか、めちゃくちゃ稼ぎたい目標がある訳じゃなくて、趣味として配信を楽しむのにお金をなるべくかけず、アバター配信をしてみたいという人は少なくないと思うんだ。特に学生などVモデルを購入する事が難しいという資金状態ならば無料版Live2Dでのアバター制作が選択肢になってくると思うんだ。試してみたい事、とりあえずやってみたいものだよね。

 今回は『獣人モデル01』の基本的なモデリングのロードマップの内容をお送りするとともに、プロ版との違いを話におり混ぜて記事にしてみようと思うんだ。無料版のLive2Dと動物キャラって装飾数の少ないながら可愛い物が出来る相性の良さがあると思うので、個人的にはお金をかけなくても愛着の湧くキャラを作り楽しめると思っているよ!また、肩あたりから顔だけを映す様な用途のVモデルなら無料版でもぜんぜありなのでは?と思ってしまうところがある。その辺の感覚は個人差だと思うので、興味があればPalkaloidにまた遊びに来てくれたら良いなと思うんだ。それではロードマップへれっつごー!

モデルの基本イラストを描く

・イラストを描く前にLive2Dを前提にしたキャラデザを考える
・Live2Dの為にキャラクターを描く

フリー版とプロ版の第一の壁はキャンバスサイズと求める解像度

 FREE版Live2Dでキャラクターを動かしたい時に考えたい事は大まかに『キャラのサイズ』『どこまで動かすか』の着地点に向けた問題解決だと思う。①~③で考えていたのはキャラクターの雰囲気・印象をどうするかという事。回りくどく一歩を踏み出す前の段階で試行錯誤考えていたのはFREE版はテクスチャアトラスの最大サイズに『2048×2048』となる制限があるからだ。

 フェネック君の初めの一歩でLive2Dに読み込んだ際に、ゴミを見つける方法としてテクスチャアトラスを表示して確認した事があった。その時は1サイズ小さめのテクスチャアトラスで表示をさせていたんだ。無料版で使える最大サイズは2048なので、当時表示したサイズを考えると倍近いサイズでゆとりがある。装飾をもう少し増やすことが出来そうだね。表情差分や腕を追加してのアニメーションくらいならできそうだ。

無料版でも工夫すれば少し凝ったものが作れる

 初期のゴミ確認で作成した画像で写っているテクスチャアトラスが1サイズ小さい物だ。画像はそのサイズから2048pxに変更をかけようとしている所のスクショだよ。小さいサイズにもかかわらずちょうど収まるサイズなのはフェネック君のパーツ構成がシンプルなのも理由にあるけど、何より『反転コピー』のアイテムが多いからできた事だろう。耳が二つ表示されていたらそれだけでテクスチャアトラスの容量を大きくとってしまう。アシメントリーの装飾を付けたい場合には『耳を反転コピー』にして『ピアスやリボンなど小さな装飾を別レイヤーで描く』工夫なら無料版でも凝ったデザインにできるはず。脚や腕、大きなパーツをなるべく『反転コピー』することで、テクスチャアトラスを節約して多くのオブジェクトパーツを詰め込むことができそうだ。そうした工夫を前提にイラストを描いていく事はFREE版を楽しむうえでのコツみたいなものになると思う。

 イラストを描くとき『印象』に大きく影響するのが頭身サイズだ。6~7頭身そのまま描いてLive2Dで読み込むと無料版では容量が足りなくなってしまう可能性が高い。けれど、『頭身はそのまま腰から下は描かない』『バストトップのみ』にして、『腕やツインテールの片髪は反転コピー』など工夫すれば縮小などせずに目的の結果に近い物が目指せそうだという事だね。そういう意味で、キャラクターの印象を出すデフォルメ具合は考えたいところだった。デフォルメの強い3頭身なら全身収まる可能性が高く、6頭身モデルでも腰上のみのキャラクターにするなら工夫次第で縮小せずに収まる可能性がある、という事なのだ。

基本のモデリングを行う

 手元に公式から出ている改訂版Live2Dの教科書があるので、そちらのモデリングをベースに進めて行ったよ。

 基本のモデリングで一番難しいなと個人的に感じている事はⅩYZ軸の設定だ。特に顔のⅩ軸は特にパーツも多くて一番注目される部分なのでなるべく綺麗に変形したい。

 初心者ながらにLive2Dで変形をさせる時に一番気を付けたいと思っている事はX軸の設定は左右に動かす事を徹底する事。Y軸ならば縦の方向への変形を徹底する事だ。Y軸で左右に座標を振るような変形をしたり、X軸で上下に座標を振るような変形をしてしまうと四隅のフォームを自動生成した時に好ましくない結果になる事が多い。モデリングではついつい左右斜め上下に形を変えたくなるけれど、縦は縦、横は横に動かすように努めると無難に仕上がると感じている。

 あとは、不都合が無い範囲で左右のパーツを同時に移動してモデリングしたり、左右のパーツを1つのワープデフォーマに収めてXY軸のモデリングをすると失敗することが少ないかなという事。

 ただし、PCへの負担がデフォーマの数だけ増していくので余程高スペックなPCで実用に回す以外は自分が使うだけでなく譲渡する場合にも『PCへの負担』を考える事はモデリングする上で大切なことなんじゃないかなぁと個人的には思っている。

 どんなに綺麗なアバターでも、配信中に落ちたり固まったりするほど残念な結果はないよなぁ、というのが個人の見解だ。1配信トラブルなく完走できるモデルが前提で、その上に見た目の良さがあるっていうのが基本かな…。はい、生意気発言ですね!そういった意味でも、制限のあるFREE版で工夫して目的を果たす良い物がつくれるならば、軽量で使い勝手もいいだろうし、そのモデリングスキルの基本をもってPro版に移行すれば、より良い物が作れるんじゃないかな?と思っている。

 モデリングへの上達は、例えば『影の在り方』だとか『髪の揺らし方』だとか、あとはキャラの振る舞いから出る『雰囲気・印象づくり』なんてのも目標にあげて行ったら本当に天井知らずだ。まずは基本のXYZ軸が綺麗に出来上がる様に慣れていく事を目標にしたいなと思っている。

 また、無料版ではパラメータを任意の位置で設定することができない。そのため無料版での母音設定の記事は今のところ見かけていないのだが…もしかして、ブレンドシェイプで母音設定すれば『あ』『い』『う』『え』『お』出来たりするのでは…?と思ったりした。

 無料版でもブレンドシェイプに対しての重み設定はできるので、パラメータ数の上限に収まれば作れるのかな?という事。今度試してみようかなと思った。無料版とプロ版を比較した時に制限として『母音設定』が出来ないという事が無料版の大きなデメリットだと思い込んでいたけど、、、、どうなんだろうね。これは検証するべき案件な気がするぞ!

さらに修正・調整のモデリング

 当初、配布データをダウンロードしてくれた人がモデリングしやすいようにと位置の目安を顔のパーツへ描画していたんだけど、上下左右では出てこなかったこの目安の点が左右斜め上下の動きで見えるようになってしまった問題が後の後に拡大画面でポージング中に気づいたんだ。そこで『オブジェクトパーツ』を描き直し差し替えを行う話を記事にしたよ。

 このポイントがあるとX軸で目の横振り変形が少し楽になるのでちょっと残念な結果だ。柄の無い顔だと変形に慣れないうちは移動のゴール地点が見つけられず、目の位置を掴むのは難しいと思うんだよね。よく横顔を予め描いてトレースする為に下絵パーツとして読み込む方法を紹介する記事があるんだけどさ…正面顔を綺麗に横に振って目の高さを同じにした角度違いの顔を描くって…相当絵を描くのが上手くないと難しくないか?って思うんだよね。

 なので、代替案としては目安ポイントの顔パーツは既に配布用データを差替え更新してしまっているけれど、データを使う人は任意で顔のレイヤーを複製してモデリングとして使う顔と、下絵用に目の位置をマークした同じ形状の顔を取り込んで、アートメッシュを顔2枚同じものを施し、下絵を変形の目安にモデリングも一緒に行って、XYが無事に済ませられたら目安にした方の顔パーツは消す!という方法が無難に仕上がって良いかもしれないと思っているよ!今度から自分はその方法でやろうかなぁ…。獣人シリーズの次回出すキャラはその方法で記事を作成することにしよう!

無料版とPro版両方を知った今思う事は…

 普段Pro版で作業をしているところ、今回のフェネック君を作成するためにノートPCに無料版をインストールして一通りの作業を済ませてみたんだ。高稼働でもないモデルを作る初心者の身で本音を言うと、『これくらいのシンプルなモデルならば別にPro版じゃなくてもいいんじゃないか?』という思いだ。

 これからどんどんやりたいモデリングを学んでいくぞ!と思っているバルトフはもともとプロ版が欲しかったのでPro版を購入したんだ。Freeでも結構作れるよね!とは言っても、Pro版との差はしっかりと分厚い壁があり、複雑な服装のアバターだったり、髪が細かく分かれているとFREE版ではデフォーマ数やパラメータ数などの制限で作成できない可能性が高い事は周知の事実。

 でもこのフェネック君にもう少し装飾を加える、あるいは表情差分だとかアニメ用の腕を加えるなどするくらいはフリーの範囲でも楽しめる程度に作れるんじゃないかなと思ったのが結論だ。解像度については3頭身なのでバストアップも綺麗に映ると思う。

 そもそも無料版Live2Dで悩んでいる人々はもろもろの初心者である可能性が高いのではないだろうか?という事で、配信もモデリングもそんなに凝ったものを自力で行う予定はスキル的にも制作環境もすぐに出来無いのではないだろうか?

 OBSとVTSでキャラクターを動かしながら画面録画をするならば、それなりにPCスペックが必要となる。そもそもPro版でしか動かせないような高解像度の大判イラストを動かすならば大きなキャンバスサイズにレイヤー枚数が必要なので自力制作となると月額でイラストの為にお金を使っている人たち、クリスタやフォトショを日ごろから使っている人達だろうと思う。イラストに関する課金を悩まない人たちは、恐らくLive2Dへの課金も計画立てて購入する事だろう。

 そういった人たちならば、わざわざ『プロ版にするか、無料版にするか』だなんて悩むことはしないのが大多数なのでは?と思っている。FREE版とPro版で悩んでいるうちは、モデリングも初めてで、諸々初心者さんだと思われるので、『FREE版でひとまずキャラクターを作れるように操作に慣れてからPro版への移行やPC環境を整えるのでも遅くないと思うよ。』というのが個人的な見解だ。それくらいFREE版でも、Live2Dを体験し、できる事は多いと思っているよ!というお話。

 なるべくコスパを抑えて自分のために解像度の高い高稼働の一体を作るなら、①FREE版でしっかりキャラクターの基本モデリングを覚える>②トライアル版に切り替えて期間中に目標の1体を作成する。>③期間中に作れなかった残りの作業を月額課金でPro版を購入して作成する。という流れが最安値なんじゃないかな?と思ったよ。

 つまりバルトフみたいに何も考えずにトライアル版からスタートすると勿体ないから、「FREE版で基本操作を覚えてからトライアル版使うと良いんじゃない?」という結論だ。

ばるとふ
ばるとふ

 確かにプロ版はいろいろ便利な機能がある。フォームのコピーとか、パラメータが沢山打てるとかデフォーマ沢山設定出来るとかね。でもそれだけめちゃくちゃ重くなるから、それで合わせてゲーム配信とかできる環境を持ってるのか?という問題も考えて導入しなくてはならない。

 ソフト操作もまだ判らない状態で、パラメータ4点とか5点とか…悩んで学んでいるうちに1ヶ月なんてあっという間に経ってしまうのだよ、トライアル期間勿体ない(体験談。)

 なので、今回の記事はこれからLive2Dを始めてみたい人の『プロ版かFREE版で悩んでいる人』で諸々の初心者さんに、とりあえずの一体にFree版はとってもちょうどいいし、なんなら配信でバストアップしか使わないモデルならFree版でも良い感じのできるんじゃない?と言う結論のお話なのでした。

 今後もフリー版でも楽しめるキャラを考えて配布に回しつつ、自分のスキルを磨いていきたいなと思うんだ。どうぞ宜しくね~!今回も読んでくれてThanks!!

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